「誰? 誰?」
案内をしたときに知り合いだと言った手前、答えなくてはならないが、まさか恋人とは言えず、知り合いの花屋だと嘯いた。
サツキは中世的で綺麗な顔と肌を持った男だ。
そりゃあ主婦が盛り上がるのもわからないではないが、なんとなく声を掛けさせるのも不愉快で、出来あがった日替わりランチを持っていきたそうな主婦を抑え、陵二が食事を運んだ。
「ケチ」
ムッとされたが、ランチを持って行ったときのサツキの嬉しそうな顔を見たら、やはり自分が持って行って良かったと思った。
「コーヒーのおかわり回ってこよ~。今井くんはそろそろあがりでしょ?」
早くあがりなさい。そんなオーラにやられ、陵二は四時を目安に仕事を終えた。
着替えて店の裏口から外へ出ると、裏口の駐車場のフェンスにもたれて陵二を待つ、サツキの姿を見つける。
「サツキ!」
声をかけると彼が手を振る。
なんとなく今日のサツキは機嫌が良さそうに見える。
「日替わりどうだった?」
「うん。おいしかった。ちょっと凭《もた》れたけど」
垂れさがる眉と、眉間に寄るしわが可愛くて、「年なんじゃね?」とからかってみる。
「どうせオッサンですよ」
「はは。で、実際いくつなの?」
「教えない」
「えー?」
「絶対に教えない」
まるで子供のようにサツキはムッと頬を赤らめて、スタスタ先に歩きだす。
陵二はそのあとを軽い足取りで追った。
なんとなくこんな空気が嬉しくて、陵二はこの空気を壊したくないとテンションを上げる。
着飾ったサツキなら、きっと『凭れた』などとは言わず、からかう隙などくれなかった。
「んで? 新規の顧客の店はどうだったんだよ」
さっきまで仕事だった彼の状況を聞きながら、ふたり並んで駐車場を出る。
どうやらサツキも徒歩で来たらしい。
沿道に並ぶ黄色いイチョウがさわさわと頭上で揺れている。
「洒落たイタリアンの店だった。花より観葉植物が似合うような店で可愛かったよ」
「へぇ」
「そのあとで店にもお客さんが来たんだ」
「休みなのに?」
珍しく内情に饒舌なサツキを意外に感じながら、話してくれるのが嬉しくて会話を促す。
「うん。昔馴染みの人でね。同業者なんだけど、子供連れで来てくれて、おれの作ったアレンジ作品を買って行ってくれたんだ」
「へぇ。……って、それってもしかしてサツキの師匠とかそういうのだったりすんの?」
彼の空気が嬉しそうだったから、ついそう聞きながら、頭のどこかでいつか華道部の女が言っていた『高畑皐が花屋を開いた訳』がチラついた。
「師匠って言うか、……うん。そうだね。力を認めてくれたみたいで、顧客を紹介してもらった」
「ふぅ~ん」
思いのほか返事の声のトーンが下がった。
「陵二?」
「や、別に」
とっさに取り繕いながら、内心腹の底から不穏な塊が這い出てくるような錯覚を覚える。
「もしかして華道サークルの子たちから何か聞いた?」
陵二の機嫌などすぐに察してしまうサツキが言いにくそうに問うてくるのに、しまったと思いつつ「まぁ」と曖昧に肯いた。
「そっか。……うん。でも会えて良かったんだ。子供も可愛かったし、奥さんも大切にしているみたいだったし、幸せそうで、すごく良かったと思ったんだ」
「……そっ」
「……はは。まぁ陵二には興味ない話しなんだろうとは思うけど」
素っ気なさすぎたせいだろう。サツキのテンションが急に意気消沈してしまい慌てた。
「んなことねーよ! そうやっていろいろ話してくれんの嬉しいよ。元カレの話だから、ちと面白くないだけで……」
もごもごと語尾が掠れると、サツキの瞳が意外そうに揺れる。
「面白くないんだ?」
「……や、……まぁ」
そうやって本音をさらけ出される方がもっと面白くない。そう思いつつも返事をすると、サツキは目を瞠るほど鮮やかに笑った。
「ね、このまま予定がないなら、今日は陵二のテリトリーに連れて行ってよ」
「俺の?」
「うん。いつも陵二が行っているところに行ってみたい」
今まで見せたことのない微笑みのせいだろうか?
上目づかいがたまらずカァァァと熱くなる顔を抑えられない。
「陵二?」
「いや、……わかった」
だったらこのまま駅に行こう。とサツキを誘い、道を急いだ。
プイッと顔をそむけながら必死で顔のほてりを静める。
「どこへ行くの?」
「ん。……どこかな」
問われ、自分にも問いかえす。
どこへ行こうか?
学生の身分ゆえ車もないし、そんな行動範囲は手広くない。
いくつか雰囲気のいいデートスポットを浮かべ比考したが、けっきょく最初から連れて行きたい場所は決まっていた。
「俺ん家」
「おおお、おれん家って……ええ?」
先に立って歩く陵二の背中を追いながら、皐はプチパニックに陥った。
まさか陵二が自分を家に招くだなんて、考えてもいなかった。
「ま、待っ…」
「やだね。俺のテリトリーを望んだの、そっちじゃん」
「そ、だけど」
テリトリーすぎだろう?
当惑して歩みが遅れると、せっつくように陵二が皐の腕を取る。
路傍にたまった落ち葉を踏みしめ、踏ん張りながら、腕を掴む陵二を見た。
「だっておれ、陵二がどこに住んでいるのかも知らないし……」
「だから案内するんじゃん。ちなみに実家住みだけどこの時間は両親いないから安心してよ。俺、一人っ子だし」
「両親……」
陵二から出てくる言葉にサァァァと冷静になった。
そうだ。彼はまだ実家に住んでいてもなんらおかしくない、親に庇護されている学生だ。
「やっぱやめよう! 家でゆっくりしたいなら、おれん家に行こう。そうしよ?」
「サツキん家?」
彼の足取りが興味深げにぴたりと止まる。
「うん。花屋の二階が自宅なんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「狭いけど、それで良ければ……」
ちゃんと掃除が行き届いている自信はないけれど、彼の家に行くよりはぜんぜんマシだ。そんなの敷居が高すぎる。
「サツキん家か……」
思案するよう呟きながら、見えてきた駅にふたりで入り、改札口で陵二は勝手に切符を買う。
「ちょ、なにやってんの?」
「ん。これうちの最寄までの切符。俺は定期あるからサツキ用」
はい。とにっこりと手渡され、ぐうの音も出ず黙り込む。
たまに彼はこうやって強引に事を進める。
そんな彼が皐は嫌いではない。
電車に揺られること数十分。閑静な住宅街が密集している地域で電車を降り、徒歩数分で彼の家に到着する。
車通りの少ない奥に引っ込んだ一角に、陵二の家はあった。
かなり立地のいい場所に庭つき一戸建てを有している。
(ここで彼は育ったのか……)
なんとなく感慨深いものがある。
「どうぞ」
入ってと門扉を開くと石畳が玄関まで敷き詰められ、玄関を開けると家の香りが鼻腔をくすぐる。
「確かに、これ以上ないほど陵二のテリトリーだね」
匂いも空間も、ここは彼の空気そのままだ。
「おじゃまします」
シンと静まり返った家に上がり込むと、なんとなしに罪悪感が湧きあがって来てしまう。
この年になると親になっている同級生や友人が多いせいか、どうも親視点になってしまう。
我が子が十も年上のオッサンを連れこんだりしたら、それこそ親なら居た堪れないんじゃないだろうか。
そんな皐の胸中も知らず案内された陵二の部屋は、追懐を覚えるような子供部屋だった。
狭いシングルベッドに小さなテレビ。
DVDの揃った棚と書棚が並び、カーテンやベッドカバーは青で統一されている。
「なんか……学生に戻った気分」
友人や自分の部屋がこんな感じだった。
「んだよ。ガキ扱いすんなよ」
ムッと陵二の眉間にしわが寄る。
「はは。ガキ扱いなんかしてないよ。こんなふうにドキドキしながら個人の部屋に入るなんて初めてだもん」
せっかく来たのだからと、部屋をキョロキョロ眺めまわし、本やDVDの種類を視認する。
もう最後かもしれないし。
「DVDとか、なんか観る?」
すこし照れたような声が背中に響く。
「ん、そうだな……」
戸棚にずらりと並べられたDVDのタイトルは邦画に洋画ごちゃまぜで、有名どころばかりジャンル問わずに並んでいる。
「意外。陵二って恋愛ものも観るんだ」
わりと新しい有名なアジア系の恋愛映画のタイトルパッケージを取り出すと、彼は気まずそうに視線を泳がせる。
「いや、観ない。それも寝ちゃったし」
「じゃ、なん……あぁ」
問いながら、女の子と観る用かと、ハッと思い当った。
(もしかして、このてんでバラバラのジャンルみんなが彼のイコール恋愛歴ってことだろうか?)
「観たいのなかった?」
「ん~~……そうだな。ないかも」
年甲斐もなく面白くない。
「んじゃどんなんなら観んの?」
スッと隣りに立ち、陵二は棚をいじり出す。
「はは。なに? この棚におれの好みも並べてくれんの?」
苛立ちをくるりとオブラートに包んで揶揄すると、「なにそれ」と彼にムッとされた。
「別に。まんまの意味だし。お笑いのDVDとかコメディドラマとか、どう?」
「サツキの好みなら用意するよ」
不満そうな声でそう返しながら、陵二はごっそりと棚のDVDを掴みだす。
「は? ちょ、何やってんの? そんなに観ないって」
「恋愛。感動。韓流。推理。そうだな。サツキが察した通り、これは俺の好みじゃねーよ」
「あ、ああ、うん。でも別に持っていて悪いもんじゃないだろ。これだけあれば次は好みに合うタ…」
「次?」
皐の声を不機嫌な声がさえぎる。
「次ってなに? サツキの次に付き合う奴のことを言ってんの?」
腹に響くような低声にすこしビビる。
「言っとくけど次なんていらねーから! だからここのDVDがサツキの好みに合わなくて俺も観ないなら処分したっていいんだ」
「……もったいないこと言うなよ。後悔するぞ?」
あんまりの迫力に及び腰で後退ると、ベッドの角に足を取られ、じゅうたんの上に腰をついた。
「痛ッ…」
「この際だからその誤解、正しときたいんだけど!」
「誤解?」
見上げると、陵二が獰猛な顔つきで皐を捉え、追い詰めるよう距離をつめる。
「俺はサツキがいればいい。……出来るなら、皐《こう》って呼んで、ずっと傍にいたい。その姿のままのあんたを抱きたいんだ」
壁際に追い詰められ、喰いつかれるよう密着しながら、彼から飛び出した言葉に呆然と瞳を瞠る。
「でも抱かせてくれなくていいって約束したし、さすがに今日は手ぇ出したりしないけど、でも覚えといてよ。このDVDは処分する」
約束するから。と、そう言った彼の言葉を完全に信じた訳ではない。
でも、いいと思った。
嘘でも、この先、嘘になっても。
「陵二……」
そっと彼を引き寄せてくちづける。
「ちょ、サツキ、煽るなよ」
「いいよ。皐《こう》って呼んで」
彼の肩口に身を寄せると、陵二に欲情の気配を感じる。
彼はごくりと生唾を嚥下して、届かないくらいの小さな声で「ごめん」と謝ると、皐の躯を担ぎあげた。
「うわっ!」
青いベッドカバーの掛けられたシングルベッドへ、どさりと躯が投げ出される。
皐を見おろす瞳が迷いを孕んで熱く潤んでいる。
たぶん陵二自身、自分に課した戒めに迷っているのだろう。
「手は出さないんじゃなかったの?」
すっとぼけて聞きながら、見下ろす彼の頬にそっと触れる。と、彼は忌々しそうに顔を歪ませ、解こうとしていたボタンを解かずに止めた。
「やっぱサツキもあんたの一部だな。意地悪な顔に眼鏡も見てくれもねーや」
納得するよう囁きながら、そっと耳許に唇が落とされる。
「んっ…」
「皐《こう》……」
瀬踏みするよう名を呼ばれ、止まっている彼の手に皐は唇を落とす。
ぺろりと舐めて彼を誘い、みずから誘導してボタンを解く。
はだける肌が彼を欲しがっている。
「触って…」
ベルト緩めて眼鏡を外そうとすると、その手をそっと止められた。
「陵二?」
「俺、皐が好きだ」
熱っぽい声が耳許をくすぐる。
好き。と彼が皐に言ったのは初めてではないはずなのに、特別な響きを持っているように感じるのは気のせいだろうか?
「好きって……」
当惑に気が逸る。
彼の匂いと気配が充満するこの部屋で聞くからだろうか?
「うん。好きだ、皐…」
甘く名を呼ばれ、ビリビリと躯が震えて、心が溺れたように水を掻く。
「っ……りょ、…じ」
まるで恐怖を愛情が呑みこんでしまったみたいだ。
痛みも恐ろしさも麻痺して頭から放り出され、皐は両腕を伸ばして、彼の背を抱きしめる。
「おれも、陵二が好きだ」
言うつもりなんかなかったのに。彼の甘さの前に箍なんかぶっ壊れた。
「好き」
どちらが言ったのかもわからぬまま、耳朶をべろりと舐めると彼は震え、唇が重なる。
「んっ……」
歯列を割って侵入してくる舌先を受け入れ、絡みついて吸い上げる。
股間をそっと撫であげられ、ベルトを外され下着ごと脱がされる。
シャツを羽織っているだけのあられもない姿の躯を上から順に愛撫され、ゆるく勃ちあがりかけていた自身を彼の口がぬるりと含んだ。
「う、んッ…」
カッと躯に火がついて、吐息があがる。
「悦い?」
問われコクコクと肯く。
絡みつく舌先がぬらぬらと屹立を促し、鈴口をキュッと唇で刺激されて思わず声があがった。
くちゅくちゅとローションを絡めた指先が綽然と背後にもぐりこむ。
「んぁ、あっ……ぅんあ……待っ…」
股間に顔をうずめる彼の頭を掴んで制止しようとするが力が入らない。
ずくずくと背後から這い上がって来るどうにもならない愉悦に彼の髪をかきまぜた。
「んあっ……りょ……じ」
「サツキ……なんかもうムリ、……ごめっ、挿《は》いってもいい?」
「ん、いいよ」
ずぷりと指先が中から抜かれ、足を抱えあげられた状態で陵二が覆いかぶさって来る。
ひくつく恥部が彼を求め、焦がれている。
顔と顔を合わせ、くちづけ。からむ視線から、陵二の情火が伝わって来る。
殺気さえ感じる、焼けるような視線。上がっている吐息。
「りょ……んぁっ! あっ、あぁっ……ぁ」
呼吸も合わさず性急に腰を進められ、堪らない。呼吸が乱れて視界がぼやける。
「んっ……皐ッ…」
「待っ、陵二っ! やっ、あっ、あっ…」
めちゃめちゃに突かれて、すぐに開放の波に呑まれてしまった。
射精感をどうにか堪え我慢するが、好き勝手すぎて呼吸が合わない。
「あっ、あ……も、ちょ、バカ陵二!」
バシンと肩を叩いたらやっと我に返ったらしい。
「ごめ、……夢中になってた」
「今さら? もう何度も抱いているのに」
ゆるくなった腰づかいにホッとしつつ彼を睨むと、逆に睨みかえされた。
「俺にとって今さらじゃねーし。それに皐を抱くのは初めてだし」
「……そこまで強く線引きしていたつもりはないんだけど?」
確かに本名を知っている相手と繋がるのは九年ぶりくらいにはなるけれど。
「してるよ。なんとなくだけど確信がある。眼鏡とか、外見とか、名前とか、そう言うんじゃなくて、やっと皐を抱けた気がする」
「なにそれ」
はぐらかしたが、皐にもわかっていた。
お互いに以前との違いを解しているのが嬉しくて、「好き」と甘く囁き彼の背にしがみついた。
「好き。陵二、好き」
言葉のかわりに体内にいる彼がグンっと大きく反応する。
「くっ…」
呻くように切羽詰まる彼が愛しい。
「いいよ。…ちゃんと、欲し……っ」
キテ。と言葉を発する前に、ギリギリまで抜かれ、ズンッといっきに貫かれた。
「あッ! …あぁ……あっ…」
今度は皐の反応を見てくれる。
悦い場所を狙って腰を動かし、昂る吐息でかすむ意識の向こうに熱を湛えた瞳がある。
(もっと夢中になって)
優しい瞳を前に、いつもそう思っていた。
もっと。
もっと夢中になってぐずぐずにハマって、逃げられないようにもっと――。
限りない欲望が満たされ、心が歓喜で埋め尽くされてゆく。
「ヤッ……もぅ…っ…」
「くぅ…っ……」
ドッと弾ける彼を受け止めながら、皐も同時に果てていた。
息つく躯をどうにか宥め、たゆむ意識をかろうじて現世にとどめて躯を離す。
ここが皐の自宅ならこのまま素肌でまどろんでいるのだけれど、さすがにこのままでは落ち着かない。
「なに、もう着んの? まだ帰ってこねーって」
「そういう焦燥感がそもそも嫌なんだ。三十路すぎにもなって恥ずかしすぎる」
脱ぎ散らかした衣服を拾い身につけて行くと、脱ぎ放られた陵二のズボンのポケットから何かがカサリと落ちた。
「なにそれ?」
「ん~?」
DVDケースほどの紙を陵二は拾いあげ、「ああ」と思い出したように声をあげる。
「これ、バイト先の人がくれたんだ。来年の六月ごろに行ってみようかと思っているんだけど」
スッと差し出され確認すると、それはフラワーパークのパンフレットだ。
花屋であそこを知らない者はいないほど、花で溢れたテーマパーク。
「え……誰と?」
パンフレットと陵二を交互に見ると、彼は呆れた顔で嘆息する。
「あんた以外に誰がいるんだよ」
「あ……うん。そうなんだけど」
焦りながらカァァァと顔に熱が集まる。
――明日の約束しか出来ない男なんてクソよ。
そう言ったのは誰だったか。
今、それが頭に浮かんでしまう乙女具合に羞恥を感じながら、キラキラと何か明朗なものが胸の奥へ入ってゆく。
「もっと早く誘えつったのサツキじゃん。まぁ、早すぎるかもしれないけど、いいだろ? あんたとは先の保証がないと不安になんだよ」
拗ねた瞳が愛おしくて、もうほぼ着替え終わっている衣服にまた手をかけると、陵二のひざの上に馬乗りになった。
「サツキ?」
「皐だよ、陵二」
窘めながら愛しいひとの唇をふさぐ。
今の今までこれっぽっちも信じてやしなかったけど、彼と自分はもしかしたら三ヶ月を越えるかもしれない。
誘うよう彼の口腔を味わいながら、そんな確信を得ていた。
了
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ラストを更新するにあたり、一話から見直し加筆修正を行いました。
おおまかな流れはそのままなのですが、ちょこちょこと色々変わっております。
興味を持って頂けましたら読んで頂けると幸いです。
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本当にありがとうございました。
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