饭饭TXT > 海外名作 > 《杀意的定时炸弹北阿尔卑斯涸沢山杀人事件(日文版)》作者:[日]竹下義朗【完结】 > 杀意的定时炸弹——北阿尔卑斯涸沢峰杀人事件.txt

第3章 藍沢と深山明夫

作者:日-竹下義朗 当前章节:3770 字 更新时间:2026-6-23 02:02

 俺は会議室をあとにエレベーターへと向かった。すると、先程、俺を会議室へと案内してくれた女性社員と再会した。

「さっきはどうも」

「あ、いえ。とんでもありません」

美と健康サロン YOSHINO

山梨県富士吉田市のアットホームなエステティック?サロンです。

yoshino-salon@venus.sannet.ne.jp

富士急行線 寿駅近く

電話 090-2537-3405

(不定休?要予約)

 彼女は深山とは違い屈託のない笑顔を返してきた。俺はすかさず胸元の名札で彼女の名前を確認する。

「あ、そうだ。木村未来(みき)さん ?て言うんですね」

「はい」

「木村さんも深山さんや亡くなられた藍沢さんと同じ企画第一課の方ですか?」

「ええ、そうです」

「それなら話が早い。今日、仕事の後、何かご予定はありますか?」

「エッ?」

 流石(さすが)に初対面の男にいきなりアフターの予定を聞かれれば、誰しも警戒モードになるのは当然だ。彼女はちょっと身を竦(すく)めた。

「いや、実は亡くなられた藍沢さんの事でお話を伺いたいなぁと思いましてね。勿論、ディナーはおごりますから」

 暫(しば)し思案していた彼女は、おもむろに笑顔で答えた。

「いいですよ。見た所、危険そうには見えないし ?ただし、ラーメンにギョーザなんて言うのは嫌ですからね」

 俺は彼女の仕事が終わるまで、六本木ヒルズ内の毛利公園で時間を潰(つぶ)す事にした。それにしても、六本木ヒルズ森タワーとは何ともバカ高い。地上54階。これこそ正に摩天楼と言った建物だ。標高3000メートルの北穂高小屋で働いていた俺ですら、流石にこの人工構造物には度肝(どぎも)を抜かれる。

「そう言えば、昔、天に届く程、空高く聳(そびえ)えるバベルの塔を人間が造った話が聖書に出てきたなぁ」

 俺はクリスチャンでは無いものの、ミッション系私立幼稚園の出身なので、多少なりとも聖書に対する知識はある。バベルの塔の話やら、神に滅ぼされたソドムとゴモラの町の話を思い出していると、空を仰ぐ俺の顔に覆(おお)い被(かぶ)さるように彼女の顔が不意に現れた。

「お待たせしました」

「ああ、ビックリした。急に現れるんだもんな」

「独り空を仰いで何を考えていたんですか?」

「いや、この建物を見ていたら、何だか聖書に出てくるバベルの塔に見えてきちゃって」

「バベルの塔?」

 どうやら、彼女はバベルの塔を知らないようだ。とは言え、バベルの塔の話をする為に彼女と待ち合わせしていた訳じゃ無い。

「ところで食事なんだけど、あいにくと僕はどこにどう言う店があるのか全く知らないんだ。お店は木村さん、決めてくれないかな?」

「エッ、ホントに私が決めちゃっていいんですか?」

「ああ、いいよ」

「でも ?ディナーとなるとそれなりの金額になっちゃいますけど ?」

「それは端(はな)から覚悟しているから」

「じゃあ ?ヒルサイドの地下にある『テール?ド?トリュフ東京』で ?」

 恐る恐るとだが、確実に高そうな店を選んできた。彼女は顔に似合わず、結構大胆な女性なのかも知れない。

「わぁ、一度でいいから食べてみたかったんですよね ?ここのトリュフ料理 ?」

「それは良かった ?」

 キャビア、フォアグラと並び称される世界三大珍味の一つを前にして、彼女はもうウットリだ。確かにトリュフ専門店でのディナーなのだから、美味しくない筈(はず)が無い。だが、今夜は彼女とのディナーを楽しむ事が目的では無い。食事に夢中の彼女を前に俺は本題へと入った。

「ところで、木村さん。亡くなられた藍沢さんの事なんだけど ?」

「分かっていますって。こんなに高いディナーをご馳走(ちそう)して下(くだ)さるんですもの。きちんと質問にはお答えしますよ」

「藍沢さんってどんな人だったの?」

「うーん、仕事は、そつなくこなしていましたね。顔も割とハンサムで愛想も良かったから、社内での好感度は高かったですよ」

「それじゃ、藍沢さんの事を恨(うら)んだり、快(こころよ)く思っていなかった人って誰かいたかな?」

「うーん、私の知る限りにおいて社内には、いなかったと思いますよ。プライベートでは、どうだったのかは知らないけど ?」

 藍沢はどうやら社内に敵は、いなかったらしい。しかし、深山の態度からすると、藍沢の事を快く思っていなかったように見えたのだが ?俺は質問を変えてみた。

「ところで、今日、僕を応対してくれた深山さんってどんな人?」

「深山係長? うーん、あの人は真面目(まじめ)一辺倒って感じかな」

「どう真面目なの?」

「あの人、飲み会に誘っても必ずパスするんですよ。仕事が終わるといつも真(ま)っ直(す)ぐ帰っちゃうし ?」

「じゃ、社内の人間関係はうまくいっていなかったの?」

「いいえ、そんな事は無いですよ。単に真面目って言うだけで、他人とトラブルを起こした事は一度も無かったし。どちらかって言うと独りが好きなタイプみたい」

 深山は社員達との間に特別トラブルは無いらしい。しかし、その反面、自分から社員の輪に積極的に入っていくタイプでも無いらしい。

「あ、そう。それじゃ、藍沢さんと深山さんはどうだったの? 二人は同じ課で課長と係長だったんでしょ?年齢も近そうだし、うまくいっていなかった事って無かった?」

「確か、藍沢課長が35才で、深山係長が36才だったかな? 年齢(とし)は深山係長の方が藍沢課長より一つ上だけど、深山係長って入社してまだ3年なんです。藍沢課長は入社十年以上のキャリアだったから、年齢でどうのって事は無かったと思いますよ。それに深山係長は真面目で仕事熱心だったから、藍沢課長も物凄(ものすご)く信頼していたし、二人の間にトラブルがあったなんて、とても考えられないなあ」

「そうかあ ?」

 俺の思い過ごしなのだろうか? 彼女の話では、藍沢は深山に信頼を寄せ、深山も又、藍沢の信頼に応(こた)える働きぶりだったらしい。となると、あの深山の藍沢に対する態度は何だったのだろうか? ひょっとしたら、彼女達が全く知らない仕事とは違う面で二人の間に問題があったのでは無いのか? そこで俺は更に質問を変えてみた。

「木村さんはさっき、深山さんがまだ入社3年だって言ったよね」

「ええ」

「でも、深山さんは今36才って事は、入社時は34才だったって事だよね」

「まあ、そう言う事になりますね」

「深山さんって以前は何をしていたんだろう?」

「?」

「木村さんの話だと深山さんは仕事が出来る人なんでしょ? 以前はどんな仕事をしていたのかは知らないけど、仕事が出来る人が、なんで三十過ぎでわざわざゼロからスタートするような転職をしたんだろう?」

「さあ、どうなんでしょう? 深山係長が入社した時に歓迎会を開いたんだけど、その時、以前は何をしていたのかとか聞いた事があるんですよ。でも、深山係長、昔の事は一切教えてくれなかったんです。だから、私達が知っているのは今現在の深山係長だけ。家族の事も含めて深山係長は自分の事は一切話さないから、今じゃ私達も聞かないようにしているんです」

 深山の過去に一体何があったのだろう? その事と藍沢とがどう結び付くのだろうか?

「それと、今思い出したんだけど、深山さんって何かスポーツでもしているのかな?」

「スポーツ?」

「そう、スポーツ」

「 ?」

「深山さんて、見た所、割と筋肉質な体をしていたから、何かスポーツで体を鍛(きた)えているのかなと思って」

「さあ、どうなんでしょうねぇ。深山係長がスポーツしているって言う話は聞いた事無いなあ。アフターにウォーキングしたり、お休みの日にフィットネスへでも通(かよ)っているんじゃ無いですか?」

 どうやら、彼女は何も知らないようで、曖昧(あいまい)な答えを返してきた。

 それにしても、彼女の話を聞けば聞く程、謎が深まるばかりだ。俺は別れ際(ぎわ)、彼女と携帯電話の番号を交換しつつ、深山の住所を教えてくれるよう頼んで、夜空に聳える摩天楼をあとにした。

目录
设置
设置
阅读主题
字体风格
雅黑 宋体 楷书 卡通
字体大小
适中 偏大 超大
保存设置
恢复默认
手机
手机阅读
扫码获取链接,使用浏览器打开
书架同步,随时随地,手机阅读
首 页 < 上一章 章节列表 下一章 > 尾 页