饭饭TXT > 海外名作 > 《铃声响起(日文版)》作者:[日]紅子【完结】 > 铃声响起.txt

■■ 鈴が鳴る! ~第十一回~ ■■

作者:日-紅子 当前章节:2134 字 更新时间:2026-6-22 21:37

--------------------------------------------------------------------------------

 左腕で鳴海を抱えると、昇降口の上から飛び降りた。

「うわぁぁぁ」

「うるさい!」

 情けない声を上げる鳴海を一喝。

 地面寸前で奇妙な反発が起り、ふわりと着地した。

「マジ邪魔だから、どっか行って」

 階段の方を指す。

「ほら、ちんたらすんな!」

 背中を軽く押したリンの方がバランスを失いそうになった。

 医学の知識がない鳴海でも、リンが右足を痛めているのが解る。

 確かに自分が居てもリンの足を引っ張るだけなのかも知れない。

「ぼけっと近くに居るだけでも、気が散るの。うっとうしいの」

 あまりに邪険にした言い方。

 誰でもこんな風に言われると腹が立つ。さっさと立ち去りたくなる。

 しかし。

「リン、僕も何か手伝えないかな」

 鳴海の口から出たのは、自分でも意外な台詞だった。

 リンが驚いた色を浮かべる。

 鳩が超至近距離で豆鉄砲を喰らうとこんな感じになるだろうという表情。

 が、それも一瞬。

 ふん、と小さく鼻を鳴らし、いつもの人を見下した顔に戻る。

「邪魔だってのが、わかんない?」

「確かに僕は非力で怖がりで特別な力はないけど、僕にだってできる事があるはずだよ」

「ナルミ……」

 薄く整った唇が微かに震える。言葉が心の中で綱引きをしているのが解る。

 目を伏せた。小振りな白い歯が、きゅっと唇を噛む。

 いきなりリンの左手が鳴海の胸倉を掴んだ。

 ギリギリとした圧迫感。呼吸ができない。

 両手で振りほどこうとするが、小柄な少女の握力は鳴海がどうこうできるレベルではなかった。

「消えろって言ってるでしょ。これ以上、イライラさせないで」

 ぐっと引き寄せ力を貯めると、そのまま強く突き放した。

 無様に尻餅をつく鳴海。

「アンタみたいなのは足引っ張るしかできないの。私はね……」

 リンが背を向ける。

 対峙するは漆黒の魔獣。

 吹き飛んだはずの頭が次第に形を取り戻し始めていた。

 油断なく間合いを計っている。

 さっきより微妙に近い。おそらくは野獣の跳躍範囲ギリギリ。

 つまり防御ではなく攻撃の為の距離。

「私はね、背伸びするクズって嫌いなの」

「そっか」

 のろのろと立ち上がる。

 人に馬鹿にされた事がない訳ではない。

 しかし面と向かってクズ扱いされたのは、鳴海にとって初めての経験だ。

 だから、怒るよりも逆に冷静に考えられた。

「リンから見ると僕はクズなのかも知れない」

 リンが、何故いつも以上にキツイ言い方を選んだのか。

 どうして必要以上に神経を逆撫でするのか。

 それが解らないほど、自分は鈍い人間ではないと思う。

「あんな化け物相手に何もできない。それは解るよ。でもさ、ここで逃げるなんてできない」

「アンタなりのメンツってヤツ? その言葉だけで、ポーズとしては十分よ」

「違うよ。友達を置いて逃げるなんてできないだけだよ」

「くっだらない。友情ごっこに付き合ってるほど暇じゃないの」

 ちらりと首だけを鳴海に向けた。冷え切った眼差し。取り付く島もない。

「僕はリンを友達だと思ってるよ。確かにリンの性格は歪んでるし、根性は曲がってるし、

 口は悪いし、怒りっぽいし、だらしないし、すぐ暴力振るうし。

 でも、でもさ。何て言ったらいいのかな……」

 気持を上手く言葉にできない悔しさ。ただ浮かんだ言葉を衝動的に並べた。

 それで上手く伝わるとは思えない。

 ただ、このまますごすご引き下がるのが嫌だった。

「リンが僕を逃がそうとしてくれるのだって……」

「もう、いいわよ。まったく、随分と言いたい放題ね」

 大げさに溜息をついて、視線を猟犬に戻す。

 遮られた言葉の続きを、もぐもぐと噛み潰した。

「じゃあさ、ここで死んでくれる?」

 後ろを向けたまま、抑揚のない声で尋ねられた。

--------------------------------------------------------------------------------

目录
设置
设置
阅读主题
字体风格
雅黑 宋体 楷书 卡通
字体大小
适中 偏大 超大
保存设置
恢复默认
手机
手机阅读
扫码获取链接,使用浏览器打开
书架同步,随时随地,手机阅读
首 页 < 上一章 章节列表 下一章 > 尾 页