① 私はそのことをテレビのニュースを通じて知りました。
② 彼とは共通の友人を通じて知り合った。
③ 「このような民間レベルの国際交流を通じて、両国の相互理解ガ少しずつでも進んでいくごとを願っています。」
④ 「社長に会うときは、秘書を通してポイントメントをとってください。」
⑤ 田中さんご夫妻を通しての結婚の話は残念ながらうまくいかなかった。
☞ 「~を通じて」「~を通して」は同じように使える場合が多いが、「~を通じて」は「~」を何かが成立する時の媒介、手段としてとらえ、、「~通して」は「~」を間に立てて何かをする、という積極的な意味で使われることが多い。
5 ~をもって<~で>
◆ 「~」を用いてあることをするという意味。
① 誠実なたなかさんは非常な努力をもって問題解決に当たりました。
② 試験の結果は、1週間後に書面をもってお知らせします。
③ 今回のアルバイトで私は働くことの厳しさを身をもって経験した。
④ 彼の実力を持ってすれば、金メダルは間違いないだろう。
⑤ 彼の能力をもってしても、社長になるのは無理だろう。
☞ ×この紙を10枚ずつクリップをもってとめておいてください。
◯この紙を10枚ずつクリップで留めておいてください。
身近で具体的な道具や手段にはあまり使われない。
§3 起点・終点・限界・範囲 ものごとの始まりと終わり、上と下の限界、その間を言いたい時は、どんな言い方がありますか
1 ~をはじめ(として)・~をはじめとする<を第一に>
◆ 「~」に代表となるものを上げ、「同じグループの他のものもみんな」と言いたい時。
① ご両親をはじめ、家族の皆さんによろしくお伝えください。(手紙文)
② 私は日本に来てから保証人をはじめ多くの方のお世話になって暮らしています。
③ 東京の霞ヶ関には、国会議事堂を始めとして国のいろいろな機関が集まっている。
④ アジアで行われた初めての世界女性会議には、アメリカをはじめとする世界各国の女性代表が参加した。
2 ~からして<~を第一のれいとして>
① 私はあの人があまり好きではない。下品な話し方からして気に入らない。
② この地方の習慣は私の故郷の習慣とはずいぶん違っている。第一、毎日の食べ物からして違う。
③ この店の雰囲気は好きになれない。まず、流れている音楽からして私の好みではない。
☞ 「~をはじめ」と意味、用法はよく似ているが、「~をはじめ」は代表を取り上げ、それを含むぜんたいを言う。「~からして」は普通はあまり問題にならないことをわざわざ取り上げ、「それが第一に」と言ってマイナスのことを表現することが多い。
∞ 名詞+からして
3 ~から~にかけて<~から~までの間>
① このスタイルは1970年代から1980年代にかけて流行したものだ。
② 朝、七時半から八時にかけて、電車が大変込み合う。
③ あすは東北から関東にかけて、小雨が降りやすい天気になるでしょう。(天気予報)
④ 首都高速道路は銀座から羽田にかけて、ところどころ渋滞となっております。(交通情報)
☞ ×A駅からB駅にかけて、私のアパートがあります。
×夜中から明け方にかけて、陳さんが尋ねてきました。
◯A駅からB駅にかけてアパートがたくさん並んでいる。
◯夜中から明け方にかけて弱い地震が数回あった。
「~から~まで」は始まりと終わりがはっきりしていて、その間ずっと同じ状態が続いていることを表す。「~から~にかけて」は始まりと終わりがそれほどはっきりしていない。後の文は1回だけのことではなく、連続的なこと。
∞ 名詞+から+名詞+にかけて
4 ~にわたって・~にわたる<~の全体に>
◆ 「~の範囲の全体にそのことが言える」と言いたいとき
① 今度の台風は日本全域に渡って被害を及ぼした。
② 理事会の決定については、すべての学部にわたって学生の不満が広まった。
③ 全課目にわたり優秀な成績をとった者には奨学金を与える。
④ 一年間に渡る橋の工事がようやく終わった。
⑤ 7日間に渡った競技大会も今日で幕を閉じます。
∞ 名詞+に渡って
5 ~を通じて・~を通して<~の間ずっと>
① 親類の歴史を通じて、地球のどこかでつめに戦争が行われていた。
② この地方は一年を通じてほとんど同じような天候です。
③ 留学時代を通して、私は保証人や先生からとてもいい影響を受けた。
④ 一年を通して彼は無遅刻、無欠席でがんり、皆勤賞をもらった。
☞ 「~を通して」は積極的、意思的な文と結びつくごとが多い。
6 ~だけ・~だけの<~の範囲は全部>
① テーブルの上のものは食べたいだけ食べてもいいのです。
② 「ここにあるお菓子をどうぞ好きなだけの取りください。」
③ 「明日はできるだけ早く来てください。」
④ わかっているだけのことはもう全部話しました。
☞ ③のように「できるだけ~」の形で慣用的い使うこともある。
∞ 連体修飾型(肯定形だけ。「名詞+の」の形はない)+だけ
7 ~限り・~限りの<~の限界まで>
① 「何か私にお手伝いできることがあったら言ってください。できる限りのことはいたしますから。」
② 戦後このあたりは見渡す限り焼け野原だった。
③ さあ、いよいよ明日は入学試験だ。力の限り頑張ってみよう。
④ 私たちのチームが負けそうになったので、みんなあらん限りの声を出して応援した。
☞ 慣用表現として上のような例がよく使われる。
8 ~をかわきりに(して)・~を皮切りとして<~から始まって>
◆ 「~から始まって、その後次々に」と言いたい時
① そのバンドは東京公演を皮切りに、各地で公演をする子Tになっている。
② 彼の発言を皮切りにして、大勢の人が次々に意見を言った。
③ この作品を皮切りとして、彼女は其のあと、多くの小説を発表した。
9 ~に至るまで<~までも>
◆ 「物事の範囲がそんな事にまで達した」と言いたい時。
① 警察の調べは厳しかった。現在の給料から過去の借金の額に至るまで調べられた。。
② 中山さんはよほど私に関心があるらしく、休日のわたしの行動にいたるまでしっこくしりたがった。身近なごみ問題から国際経済の問題にいたるまで、面接試験の質問内容は実にいろいろだった。
☞ 上限を強調して表すのであるから、「~」には極端な意味の名詞が来る。
∞ 名詞+にいたるまで
10 ~を限りに<~を最後として>
◆ 今まで続いていたことが今後はもう続かなくなることを表す。
① 今日を限りに禁煙することにしました。
② 今回の取引を限りに、今後A社とは一切取引しない。
③ 今年度を限りに土曜日の業務は行わないことになりました。
☞ 「~の限界まで」という意味のつぎのような慣用的表現もある。
遠くなっていく船に向かって、彼は声を限りに恋人の名を読んだ。
11 ~をもって<~で>
① 「本日を持って今年の研修会は終了いたします。」
② 今回をもって粗大ごみの無料回収は終わりにさせていただきます。(お知らせ)