③ 「これをもちまして第十回卒業式を終了いたします。」.2
☓試験の前日ばかりか、普段もしっかり勉強しろ。
〇自分のことばかりでなく、他人のことも考えられる人間になりなさい。
〇試験の前日ばかりあでなく、普段もしっかり勉強しろ。
「~ばかりか」の後には、命令、強制の文が来ることはほとんどない。
∞ 「~ばかりでなく」と同じ。
3 ~に限らず<~だけでなく>
◆ 「~だけでなく、~が属するグループの中の全部に当ては有る」と言いたい時。
① 日曜日に限らず、休みの日はいつでも、家族と運動をしに出かけます。
② 男性に限らず女性も、新しい職業分野の可能性を広げようとしている。
③ この家に限らず、この辺りの家はみんな庭のの手入れがいい。
∞ 名詞+に限らず
4 ~のみならず<~だけでなく>
◆ 「~だけでなく、範囲はもっと大きく外にも及ぶ」と言いたい時に使う。
① 山川さんは出張先でトラブルを起こしたのみならず、部長への報告も怠った。
② 私立大学のみならず国立大学でも学費の値上げは避けられないようだ。
③ この不景気では、中小企業のみならず大企業でも経費を削る必要がある。
∞ 名詞・普通形型(な形容詞と名詞は「で有る」型)+のみならず
5 ただ~だけでなく・ただ~のみならず・ひとり~だけでなく・ひとり~のみならず<~だけでなく>
◆ 「~だけでなく、範囲はもっと大きく外にも及ぶ」お言いたいときに使う。
① ただ東京都民だけでなく、全国民が今度の知事選に関心を持っている。
② 会社の業績改善は、ただ営業部門のみならず、社員全体の努力にかかっている。
③ 今回の水不足はひとりA県だけでなく、わが国全体の問題である。
④ 学校の「いじめ」の問題は、ひとり当事者のみならず家庭や学校全体で解決していかなければならない。
☞ 日常会話の中では、「~だけでなく」、「~ばかりでなく」、「~にかぎらず」などを使う。「ひとり~のみならず」は特に書き言葉的。
6 ~にとどまらず<~だけでなく>
◆ 「ある事柄が、~という狭い範囲を越えて、より広い範囲に及ぶ」という時。
① 彼のテニスは単なる趣味にとどまらず、今やプロ級の腕前です。
② 田中教授の話は専門の話題だけにとどまらず、いろいろな分野に渡るので、いつもとても刺激的だ。
③ 学歴重視は子どもの生活から子どもらしさを奪うにとどまらず、社会全体を歪めるに至っている。
☞ 「(有る話題)は、~にとどまらず、~だ」の形で使う。
∞ 名詞・普通形型(な形容詞と名詞は「である形」)+にとどまらず
(2)付加 それもあるし、その上、外にもあると言いたい時
1 ~も~ば~も・~も~なら~も<~も~し~も>
◆ 前の事柄と同じ方向の事柄を加える(プレスとプラス、マイナスとマイナス)。何かを言いたい時の理由として提出される場合が多い。
① 昨日の試験は問題も難しければ量も多かったので、苦労しました。
② 明日は数学の試験もあればレポートも提出しなければならないので、今晩は寝られそうもない。
③ あのメーカーの製品は値段も手ごろなら、アフターケアもきちんとしているので、人気が有る。
④ 今度の仕事は予算も不足なら、スタッフもたりないので、成功は望めそうもない。
☞ 同類のものや対立するものを並べて、両方あるという意味の言い方も有る。
① りんごにはいろいろな種類がある。赤いのも在れば、黄色いのも有る。
② 楽も在れば苦もあるのが人生という物だ。
2 ~うえ(に)<~。おれに>
◆ 「前の事柄と同じ方向のことがら(プラスとプラス、マイナスとマイナス)を「それに」という気持ちで加える。
① 夕べは道に迷ったうえ、雨にも降られて大変でした。
② この機械は操作が簡単なうえに、小型で使いやすい。
③ 彼の話は長い上に、要点がはっきりしないから、聞いている人は疲れる。
☞ 後に、命令、禁止、依頼、勧誘などの相手への働きかけの文は来ない。
∞ 連体修飾型+うえ(に)
3 ~はもちろん<~は当然として>
◆ 「~は当然として、言うまでもないことだが」という意味。
① 復習はもちろん予習もしなければなりません。
② 浅草という町は日曜、祭日はもちろん、ワイークデーも賑やかだ。
③ 大都市ではもちろん、地方の小さな農村で情報がすばやくキャッチで切るようになってきた。
④ 山下さん勉強についてはもちろんのこと、私生活の問題まで何でも相談できる先輩だ。
4 ~はもとより<~は当然として>
◆ 「~は当然として、ほかの事柄も加わる」という意味。
① 体の弱い僕が無事に学校を卒業できたのも両親はもとより、いろいろな方々の援助があったからです。
② 数学は、自然科学はもとよりどんな方面に進む人にとっても重要だ。
③ アジアでは、日本はもとより、多くの国がこの大会の成果に期待している。
☞ 「~はもとより」は「~はもちろん」より書き言葉的言い方。
5 ~に加えて
◆ 「今まであったものに類似の別のが加わる」と言いたい時に使う。
① 台風が近づくにつれ、大雨に加えて風も強くなってきた。
② 今学期から日本語の授業に加えて、英語と数学の授業も始まります。
③ 今年から家のローンに加えて、子どもの学費を払わなければならないので、大変だ。
∞ 名詞+に加えて
6 ~はおろか<~はふつうとしても>
◆ 「~は当然として、後の事柄も」という意味。
① 私の家にはビデオはおろかテレビもない。
② 今度の天災のために、家財はおろか家まで失ってしまった。
③ この地球上には、電気、ガスはおろか、水道さえない生活をしている人々がまだまだたくさんいる。
④ 木村さんは会計学についてはおろか、法律一般の知識もないらしい。
☞1 「も、さえ、まで」などの強調の語と一緒に使って、話す人の驚きやふまんの気持ちを表す。
☞1 相手への働きかけ(命令、禁止、依頼、勧誘など)の文には使わない。
7 ~もさることながら<~も無視できないが>
◆ 「~も無視できないが、後の子t柄も」と言いたい時に使う。
① 子どもの心を傷つける要因として、「いじめ」の問題もさることながら、不安定な社会その物の影響もむしできない
② あの作家の作品は、若い頃の作品もさることながら、老年期に入ってからのものも実にすばらしい。
③ 最近は、世界の政治や宗教の問題もさることながら、人権問題も多くの注目を集めている。
8 ~と相まって<~と影響し合って>
◆ 「あることがらに、~ついう別の事柄が加わって、よりいっそうの効果を生む」という意味。
① 彼の才能は人一倍の努力と相まって、見事に花を咲かせた。
② 彼の厳しい性格は、社会的に受け入れられなかった不満と相まって、ますますその度を増していった。
③ 日本の山の多い地形が、島国という環境と相まって、日本人の性格を形成しているのかも知れない。
∞ 名詞+と相まって
§10 比較・最上級・対比 二つ以上のを比べたり、あるものが一番だと言ったり、二つ以上のを対立させて考えたりしたい時は、どんな言い方がありますか
(1)比較・最上級 二つ以上のものを比べたり、あるものが一番だといったいしたい時
1 ~に比べて
◆ 二つ以上のものを並べて、有る点について比較する。
① 本が好きな兄に比べて、弟は活動的で、スポーツが得意だ。
② 今年は昨年に比べて、米の出来がいいようだ。
③ 女性は男性に比べて、平均寿命が長い。
∞ 名詞+に比べて
2 ~ほど~はない・~くらい~はない<~は最高に~だ>
◆ 話す人が主観的に「~は最高に~だ」と感じ、強調して言う時に使う。
① 「暑いねえ。」
「まったく今年の夏ほど暑い夏はないね。」
② 彼ぐらいわがままなやつはいない。
③ 困っている時、思いやりの有る友人の言葉ほどうれしいものはない。
④ 夕食後、好きな音楽を聞きながら、本を読むくらいたのしいことはない。
☞ ☓富士山ほど高い山はない。
〇富士山は日本で一番高い山だ。
客観的な事実については使います。
∞ 名詞・連体修飾型+ほど(くらい)~はない
3 ~に限る<~が一番いい>
◆ 話す人が主観的に「~が一番いい」と思って、そう主張する時に使う。
① 一日の仕事を終えた後は、冷えたビールに限ります。
② 自分が悪いと思ったら、素直に謝ってしまうに限る。
③ 子どもの育て方で問題を抱えている時は、育児書に頼ったり人で悩んだりしていないで、とにかく経験者の意見を聞いてみるに限る。
④ 太りたくなければ、とにかくカロリー高いものを食べないに限りる。
☞ ☓医者「この病気を治すには、手術に限りますよ。」
客観的な判断を言うときは使わない。
∞ 動詞の辞書形・~ない形・名詞+に限る
4 ~にもまして<~以上に>
◆ 「~も~だが、それ以上に~だ」と言いたい時に使う。
① 私自身の結婚問題にもまして気がかりなのは姉の離婚問題です。
② ごみ問題は何にもまして急を要する問題だ。
③ 昨日友達が結婚するという手紙が来たが、それにもまして嬉かったのは彼女の病気がすっかり治ったということだった。
☞ 疑問詞+にもまして
∞ 名詞+にもまして
(2)対比 二つ以上のものを対立させて考える時
1 ~う(よう)か~まいか<~をしようか、するのはやめようか>
◆ どちらがいいかと迷ったり、考えたりする時に使う。
① 朝出かける時、傘を持っていこうか行くまいかと迷うのは何時ものことだ。
② 九月に大切な試験があるので、夏休みに国へ帰ろうか帰るまいか、考えています。
③ 知事は博覧会の開催を中止しようかするまいか、最後の決断を迫られていた。
∞ 動詞の辞書形「動詞ⅱ・ⅲは「(ない)形+まいか」もある。「する」は「すまい」もある」+まいか
2 ~どころか A<~はもちろん、もっと程度の重い(軽い)~も>
① この製品はアジア諸国どころか遠い南米や有るアフリカにまで輸出されている。
② 家の父はお酒はまったく駄目で、ワイスキーどころかビールも飲めない。
③ 隣の部屋に進む人は出会っても話をするどころか、挨拶もしない。
~どころか B<~なんてとんでもない、じじつは~だ>
◆ 「~を完全に否定して、事実はその正反対だ」と言いたい時に使う。
① タクシーで言ったら道が込んでいて、速く着くどころか帰って30分も遅刻してしまった。
② 休日に子ども連れで遊園地に出かけるのは、楽しいどころか苦しみ半分だ。
③ 「先日お貸しした本、どうでしたか。退屈だったんじゃ在りませんか。」
「退屈どころか寝るのも忘れて読んでしまいましたよ。」☞∞
3 ~一方(で)
◆ ある事柄について二つの面を対比して示す。
① いい親は厳しく叱る一方で、褒めることも忘れない。
② 一人暮らしは寂しさを感じることが多いい一方で、気楽だという良さも有る。
③ この出版社は大衆向けの雑誌を発行する一方で、研究書も多く出版している。
④ 私の家では兄が父の会社を手伝う一方で、姉が家で母の店を手伝っている。
∞ 連体修飾型+一方(で)
4 ~に対して
◆ ある事柄について二つの状況を対比する時に使う。
① 日本人の平均寿命は、男性78歳(であるの)に対して、女性83歳です。
② 日本海側では、冬、雪が多いのに対して、太平洋側でははれの日が続く。
③ 日本では大学に入ることに対して出ることはそんなに難しくないといわれている。
∞ 名詞・連体修飾型(名詞は「である型」。「名詞+な」の形もある)+に対して
5 ~に反して・~に反する・~に反した<~に逆らって・~とは反対に>
① 予想に反して試験はとてもやさしかったです。
② 親の期待に反し、結局、彼は大学さえ卒業しなかった。
③ 今回の選挙は、多くの人の予想に反する結果に終わった。
☞ 「~」には、予想、期待、命令、意図などの言葉が来るが多い。
∞ 名詞+に反して
6 ~反面・~半面<~一面では~と考えられるが、別の面から見ると>
◆ ある事柄について二つの反対の傾向や性質を言う時の言い方。
① 彼女はいつもは明るい反面、寂しがりやでもあります。
② 郊外に住むのは、通勤には不便な半面、身近に自然があるという良さも有る。
③ 科学の発達は人間の生活を便利で豊かにする反面、環境を汚し、素朴な人間らしさを失わせることになるのではないか。
∞ 連体修飾型+反面
7 ~というより
◆ あることについて評価する時、「~と言うより、(言葉をかえて)~といった方が当たっている」と言いたいときに使う。
① コンピュータゲームは子どものおもちゃというより、今や大人向けの一大産業プロダクトとなっている。
② 「この辺は賑やかですね。」
「賑やかというより、人通りや車の音でうるさいくらいなんです。」
③ 子ども 「選挙で投票するというのは、国民の義務なんでしょう」
父親 「義務というよりむしろ権利なんだよ」
④ 「やはり田中さんに挨拶に行ったほうがいいでしょうか」
というより、行かなければならないでしょう。」
8 ~かわりに A<~しないで・~するのではなく>
◆ 「普通、することをしないで別の事をする」という意味。
① 雨が降ったのでテニスの練習をするかわりに、家でテレビを見て過ごしました。
② 手紙を出しに行くのに、自分で行くかわりに、弟を行かせた。
③ 新聞社は今年度は新聞料金を値上げする変わりに、ページ数を減らすと発表した。
∞ 動詞の辞書形・名詞+の+かわりに
~かわりに B<~の代償として>
① この辺は買い物など便利な変わりに、ちょっとうるさい。
② ジムさんに英語を教えてもらうかわりに、彼に日本語を教えてあげることにした。
③ 現代人はさまざまな生活の快適さを手に入れたかわりに、取り返しのつかないほど自然を破壊してしまったのではないか。
∞ 連体修飾型+かわりに
9 ~にかわって<~ではなく>
◆ 「いつもの~、通常の~ではなく」と言いたい時に使う。
① 「木村先生は急用え学校へいらっしゃいません。それで今日は、木村先生に変わって私が授業をします。
② 「本日は社長にかわり、私、中川がごめいさうを申し上げます。」
③ 普通の電話にかわって、各家庭でテレビ電話が使われるようになる日もそう遠くないだろう。
∞ 名詞+にかわって
10 ~ないまでも<~まではしないが・~まではできなくても>
◆ 「~の程度には達しなくても、それより下の程度には達する。」と言いたい時。
① 「休みごとには帰らないまでも、一週間に一回ぐらいは電話をしたらどうですか」
② 選手にはなれないまでも、せめて趣味でスポーツを楽しみたい。
③ 給料は十分とはいえないまでも、これで親子4人が何とか暮らしていけます。
④ 営業目標は100パーセント達成したとは行かないまでも、一応満足すべき結果だと言える。
11 ~にひきかえ<~とは反対に・~とは大きく変わって>
① ひどい米不足だった昨年に引き換え、今年は豊作のようです。
② 節約家の父に引き換え、母は本当に浪費家だ。
③ 昔の若者がよく本を読んだのに引き換え、今の若者は活字はどうも苦手のようだ。
☞ 「~に対して」は、前のことがらと後のことがらを、中間的な立場で冷静に対比させるが、「~ひ引き換え」は、前の事柄とは「正反対に」とか「大きく変わって」というように主観的な気持ちを込める時に使う。
∞ 名詞・連体修飾型(名詞は「である型」。「名詞+な」の形もある)+の +にひきかえ
§11 判断の立場・評価の視点 物事を判断する時の立場や評価する時の視点を言いたい時は、どんな言い方がありますか
(1)判断の立場 物事を判断する時の立場を言いたい時
1 ~にとって<~の立場から考えると>
◆ 「~の立場で考えるろ~だ」と言いたい時。
① 現代人にっとて、ごみをどう処理するかは大きな問題です。
② これはありふれた絵かもしれないが、私にとっては大切な思い出のもなだ。
③ 石油は現代の工業にとってなくてはならない原料である。
④ 車は私にとって、作家にとってのペンのようなものだ。
☞ ある視点で見た場合の判断や評価を述べる。
∞ 名詞+にとって
2 ~として<~の立場で・~の資格で・~の名目で>
私は前に一度観光客として日本にきたことがある。
私は卒業論文のテーマとして資源の再利用の問題を取り上げること二下。
今回の事故につきましては、会社側としてもできるだけの補償をさせていただきます。
古代ギリシャで初めて学問としての数学の歴史が始まった。
この問題について私としては特に意見はありません。
☞ 「~とって」と「~として」は立場を表している点ではよく似ている。しかし、「~にとって」の後の文は主として判断文(形容詞文)、「~として」の後の文は主として動作文が来るという違いがある。
工場管理者にとって、工場内の事故は大きな責任問題です。
工場管理者として、彼は今回の事故の責任をとって辞職した。
∞ 名詞+として
3 ~の上で・~上・~上の<~の方面では・~を見て評価すると>
① この機械はみかけの上では使い方が難しそうですが、実際はとても簡単なのです。
② この会に参加するには、形式上面倒な手続きを取らなければならない。
③ 「お手元の決算報告をご覧ください。計算上のミスはないつもりですが。
④ 表面上 法律上 習慣上 都合上 生活上 経済上 健康上 ~の関係上
∞ 名詞+の上で 名詞+上
4 ~からいうと・~からいえば・~からいって<~の立場から判断すると>
① 仕事への意欲からいうと、田中さんより山下さんの方が上だが、能力からいうと、やはり田中さんの方が優れている。
② 小林選手は、年齢からいえばもうとっくに引退してもいいはずだが、意欲、体力ともにまだまだ充分だ。
③ 林さんの性格からいって、黙って会を欠席するはずがない。何か事故でも遭ったのではないだろうか。
④ 教師の私の立場からいっても、試験はあまり多くない方がいいのです。
∞ 名詞+からいうと
5 ~から見ると・~から見れば・~から見て<~の立場から観察する>
① 外国人の私から見ると、日本人はいつもとても忙しがっているようです。
② 来日当時の状態からみれば、彼はすばらしい成長をしたといえるだろう。
③ 「保証人の山田さんからみて、ヤン君の最近の言動をどう思われますか。
④ 彼に好意的な人から見ても、あの会での彼の発言は許せないだろう。
∞ 名詞+から見ると
6 ~からすると・~からすれば・~からして<~の立場から考えると>
① 米を作る農家からすると、涼しい夏はあまりありがたくないことだ。
② 伝統的町並みを保存するという点からすれば、京都の家々の建て替えにある程度の制限が有るのは仕方のないことだろう。
③ この頃びんや缶などの資源回収が盛んに行われている。これは資源の保護からみて望ましいことだが、生産者の側からしても有益なことだと思う。
∞ 名詞+からすると
7 ~にしたら・~にすれば<~の気持ちでは>
① 住民側からは夜になっても工事の音がうるさいと文句が出たが、建築する側にちたら、少しでも早く工事を完成させたいのである。
② 姉にすれば私にいろいろ不満があるようだけれど、私にしても姉にはいいたいことが有る。
③ 私はこのアパートを出て、今度は学校の寮に入ることにしました。両親にしてもその方が安心でしょう。
∞ 名詞+にしたら
8 ~なりに・~なりの<~の力の及ぶ範囲で>
① 昨日彼が出した提案について、私なりに少し考えてみた。
② あの子も子供なりにいろいろ心配しているのだ。
③ 「あなたはあなたなりの意見を持っているでしょう。自分の意見を言いなさい。」
☞ 「わたしなりに」の形ではよく使うが、目上の人いついてはあまり使わない。
∞ 名詞+なりに
(2)評価の視点 物事を評価する時の視点を言いたい時
1 ~わりに(は)<~こととは不釣り合いに>
◆ 「~から考えて当然であると思われる程度に相当していない」と言いたい時。
① 私の母は、年を取っているわりには意欲的です。
② 昨日の講演会は、思ったわりには人が集まらなかった。
③ この靴は値段が高いわりに良く売れる。
④ 彼女は年齢のわりには若く見えます。
☞ 「~にしては」と意味、用法が良く似ているが、「~わりに(は)」は不釣り合いであることを問題にしていることが特徴的。「~}には程度を表す表現が来ることが多い。
∞ 連体修飾型+わりに(は)
2 ~にしては<~にふさわしくなく>
◆ 「~の事実からっ出て来る結果が~とは合わない」と言いたい時に使う。
① あの人は新入社員にしては、客の応対がうまい。
② 彼は力士にしては体が小さめだが、毎日の努力と技術と天性のカンで今日の優勝を勝ち取ったのだ。
③ この文は文学賞をとった彼が書いたにしては、活力がなく、おもしろさもない。
④ このレポートは時間をかけて調査したにしては、詳しいデータが集まっていない。
☞ 「~にしては」は外の人を批判したり評価したりする時の言い方。自分自身のことには使いにくい。
∞ 名詞・普通形型(な形容詞と名詞は「である型」。ただし、「である」がない場合もある)+にしては
3 ~向きに・~向きの・~向きだ<~にちょうど合う>
① これはお年より向きにやわらかく煮た料理です。
② この店には子供向きの可愛いデサインの物が多い。
③ 「この作家のエッセー一度呼んで御覧なさい。あなた向きだと私は思いますよ。」
∞ 名詞+向きに
4 ~ともなると・~ともなれば<~という程度の立場になると>
① 普通の社員は毎日きちんとタイムカードをおさなければならないが、社長ともなるといつ出勤しても退社してもかまわないのだろう。
② 一国の首相ともなると、忙がしてゆっくり家族旅行などしてはいられないだろう。
③ 大学四年生ともなると、就職その他で大忙しだ。
④ 大学の教授ともなれば、自分の研究だけでなく後輩の指導もしなければならない。
☞ ×子どもともなると、外で遊びたがる。
×女のことまなると、将来のことをいろいろ考えようになる。
「~とまなると」の「も」は、ある幅をもった範囲のうち、程度がそこまで進んだことを表すから、「~」にはよりていこが進んだことを示す名詞が来る。
◯2、3歳の幼児はおとなしく家の中で遊ぶが、4、5歳の子どもともなると外で遊びたがる。
◯中学生とまなると、将来のことをいろいろ考えるようになる。
∞ 名詞+ともなると
5 ~ともあろう<~のような>
① 大会社の社長とまあろう人が、軽率な発言をしてはいけない。
② 「あなたともあろう人がどうしてあんな人のうそに騙されたのですか。」
③ 国会ともあろう機関であのような強行なさ採決をするとはゆるせない。
☞ 「~」には話す人が高く評価している人や物が来る。高く評価しているのに実際はそれにふさわしくない行動をした、または高く評価しているのがからそれにふさわしい行動をして欲しいなどと、話す人の感想を述べたい時に使う。
∞ 名詞あ+ともあろう+名詞
6 ~たる<~の立場にある>
◆ 「~の立場にあるのだから、それにふさわしく」と言いたい時に使う。
① 国を任された大臣たる者は、自分の言葉には責任をもたなければならない。
② 一国一城の主たるもの、一回や二回の失敗であきらめてはならぬ。
③ 国の代表たる期間で働くのなら、それなりの誇りと覚悟を持ってください。
☞ 「~たる者」の形でよく使われる。「~」は話す人が高く評価している立場を表す語。文語的な表現。
∞ 名詞+たる+名詞
7 ~まじき<~てはいけない・~べきではない>
① 学生にあるまじき行為をした者は退学処分にする。
② 外の人の案を盗むなんて許すまじきこと、この業界では決してやってはいけない。
③ あの大臣は、日本の責任について言うまじきことを言ってしまったために辞職に追いやられた。
☞ 文語的な表現
∞ 動詞の辞書形(「する」は「すまじき」もある)+まじき+名詞
§12 基準 何かを基準にして動作が行われると言いたい時は、どんな言い方がありますか
1 ~ように・~ような
① 旅行の日程は次のように決まりました。
② 「世の中が何でもあなたの思うように動くなどとは考えないでください。」
③ この実験結果では、私が着たいようなデータは得られなかった。
∞ 連体修飾型+ように
2 ~とおり(に)・~とおりの・~とおりだ<~と同時に>
① 物事は自分の考えの通りには行かないものだ。
② 「私の言ったとおりに遣ってみってください」
③ このほんの作者に始めて直接会うことができた。私が前から思っていたとおりの方だった。
④ 案内書を見ながら日光を歩いた。そのすばらしさは案内書どおりだった。
☞ 意味や使い方は、「~ように」と大体同じ。「~ように」より「まったく同じに」という感じが強い。
∞ 動詞の辞書形・~た形・名詞+の+とおりに 名詞+どおりに
3 ~に沿って・~に沿う・~に沿った<~に合うように・~に従って>
① 本校では創立者の教育方針に沿って年間の学習学習計画を立てています。
② 「ただ今の鋭いご質問に対してお答えします。ご期待に回答ができるかどうか自信がありませんが」
③ この旅の災害を機に、政府には安全対策の基本的考えに沿った実施計画を打ち出してもらいたいと思う。
∞ 名詞+に沿って
4 ~に基づいて・~に基づく・~に基づいた<~を基本にして>
◆ 「~を考え方の基本にしてあることをする」と言いたい時。
① この小説は歴史的事実に基づいて書かれた物です。
② この学校はキリスト教精神に基づいて教育が行われています。
③ われわれは今、公職選挙法に基づく公正な選挙の大切さを再認識しなければならない。
④ これは単なる推測ではなく、たくさんの実験データに基づいた事実である。
∞ 名詞+に基づいて
5 ~をもとに(して)・~をもとにする・~をもとにした<~を素材にして・~からヒントを得る>
① 北欧の古い歌をもとに、新しい音楽に作り変えたのがこの曲です。戦争体験者の話してくれたことをもとにして、このテレビドラマを創作しました。
② 象形文字や指示文字をもとにしてたくさんのい漢字が造られた。また、ひらがなとカタカナは漢字をもとにして生まれたものである。
③ ポップスの中には有名な曲の一部を元にした者がある。
☞1 あるものが出される根源や具体的素材を表す。後には、書く、話す、作る、創作する、などの意味をもつ文が来る。
☞1 「~基づいて」は、それから精神的に離れずにという気持ちが強いが、「~を元に」は、それから本質的なことを得るだけであり、離れずにという気持ちはうすい。また、「~に基づいて」より具体的。
6 ~のもとで・~のもとに<~を頼って・~の下で>
① 私はいい環境、いい理解者のもとで、恵まれた研究生活を送ることができた。
② この鳥は国の保護政策のもとに守られてきた。
③ 新しいリーダーのもとに、人々は協力を約束し合った。
∞ 名詞+のもとで
7 ~を中心に(して)・~を中心として・~を中心にする・~を中心とする・~を中心にした・~を中心とした
① 今度の台風の被害は東京を中心に関東地全域に広がった。
② 実行委員長の秋山君を中心として、文化祭の係りは心を一つに頑張っています。
③ この研究会では公害問題を中心としたさまざまな問題を話し合いたいと思う。
④ 石井さんを中心とする新しい委員会ができた。
8 ~を~に(して)・~を~として・~を~にする・~を~とする・~を~にした・~を~とした
① 戦後50年を一つの区切りとして、平和の大切さを次代に伝えなければならない。
② この大会参加できるのは社会奉仕を目的とする団体だけです。
③ ビルの建設は安全を第一条件とし、慎重に工事を進めてください。
④ 文化祭は「地球の未来」をテーマとして、着々と準備が進められています。
9 ~に即して・~に即した<~に従って>
① 試験中の不正行為は、校則に即して処理です。
② 現行の法律に即して、物事の可否を判断しなければならない。
③ 非常事態でも、人道に即してた行動がろれるようになりたい。
∞ 名詞+に即して
10 ~ごとく・~ごとき<~ように>
① 前回の手紙にも書いたごとく、私も来年は定年だ。だから君にもそろそろ自分の将来のことを真剣に考えてもらいたい。(父から息子への手紙)
② 上記のごとく、いったん納入したお金は返却されません。
③ 次のごとき日程で、研修会を行う。
∞ 動詞の辞書形・~た形・名詞+の+ごとく
§13 関連・対応 二つの物事の間に関連があると言いたい時は、どんな言い方がありますか
1 ~によって・~による
◆ 「~」に対応して後の事柄がそれぞれに違うことを表す。
① 収穫されたみかんを大きさによって三つに分類し、それぞれの箱に入れます。
② ホテルの窓からは、その日の天候によって富士山が見えたり見えなかったりです。
③ 人により人生観はいろいろだが、命の重みを否定する人はいないと思う。
④ 季節による風景の変化は、人の感性を豊かにしてくれる。
☞ 「~}にはさまざまな種類や可能性を表す名詞が、後には、いろいろ有る、違うなど、一定ではないという意味を表す文が来る。